日本のインターネットミーム文化を象徴する「野獣先輩」をモチーフにした暗号資産(仮想通貨)が、SNSで話題となっている。元祖・野獣先輩系ミームコインとされる「114514コイン」と、その運営方針に対抗して台頭した「YAJU […]日本のインターネットミーム文化を象徴する「野獣先輩」をモチーフにした暗号資産(仮想通貨)が、SNSで話題となっている。元祖・野獣先輩系ミームコインとされる「114514コイン」と、その運営方針に対抗して台頭した「YAJU […]

野獣先輩コイン分裂騒動──114514 vs YAJUが激突

日本のインターネットミーム文化を象徴する「野獣先輩」をモチーフにした暗号資産(仮想通貨)が、SNSで話題となっている。元祖・野獣先輩系ミームコインとされる「114514コイン」と、その運営方針に対抗して台頭した「YAJUコイン」が激突。コミュニティの分裂、互いの正当性を巡る論争、そして価格の乱高下を招いており、ミームコイン市場の熱狂と危うさを浮き彫りにする事態となっている。

「野獣先輩」コインで泥沼の分裂劇

騒動の発端となったのは、2025年12月25日にローンチされた「114514コイン」だ。発行者はXユーザーの「かえでゲームズ」氏。このコインは、野獣先輩の有名な台詞「いいよ、来いよ」の語呂合わせであり、日本語圏のインターネットスラングとして絶大な知名度を誇る数字「114514」を冠している。

ミームとしての親しみやすさと投機性が受け入れられ、2026年1月5日から急騰を始め、わずか1週間で価格が約2000倍に達する記録的なパフォーマンスを見せた。

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「30%の譲渡」を巡る交渉決裂

しかし、この急成長の裏側では、コミュニティ形成の方針と資金管理を巡り、決定的な亀裂が生じていた。

対立の火種となったのは、大きく分けて二点ある。

最初の争点は、トークンの配分だった。かえでゲームズ氏によると、後にYAJUコインを主導するXユーザーの「仙Senshi」氏から接触があり、助言を求めた際に「総発行枚数の30%の譲渡」を要求されたという。かえで氏はこれに強い危機感を抱き、対話を打ち切った。

これに対しYAJUコインコアメンバーの小川氏は、「30%は私欲ではなく、エアドロップ(無料配布)などコミュニティ形成に不可欠な原資だった」と反論。実際に後述するYAJUコインでは供給の20%を還元している実績を挙げ、かえで氏の対応を「コミュニティ主導の重要性を理解していない」と批判している。

二つ目の争点は、約1000 SOLに及ぶ114514コインのクリエイターフィーの扱いだ。仙Senshi氏らは、クリエイターフィーを投じて市場からコインを買い上げ、価格を下支えする「バイバック」を行うよう強く求めた。しかし、かえで氏はこれを実行せず、自身の裁量で管理する判断を下した。この対応について仙Senshi氏は、「手数料を持ち逃げし、コミュニティへの還元提案を無視した」と強く非難。両者の溝は決定的なものとなった。

「エンタメ」か「ガチ運営」か──埋まらない溝

両者の対立の根底には、ミームコインに対するスタンスの決定的な違いがある。

かえでゲームズ氏は、一連の騒動に対し「目的は投資ではなく、アプリを通じたエンタメ」であると強調する。「急落や高騰を笑って楽しんでほしい」と語り、短期的な価格操作や人為的なパンプ(価格釣り上げ)ではなく、長期的にユーザーがアプリやトラッキングを楽しみながら成長するモデルを志向している。あくまで「ミーム文化を楽しむツール」としての位置付けだ。

対する仙Senshi氏ら対抗勢力は、暗号資産特有の「コミュニティ主導」の成功モデルを追求する。彼らにとってミームコインとは、ホルダー全員が協力して価値を高めるプロジェクトであり、運営による中央集権的な管理は忌避すべき対象となる。

114514コインでの理想実現は困難と判断した仙Senshi氏は、新たな行動に出る。114514の急騰と同時期、海外の開発者が先行してローンチしていたものの、運営が停滞していた別のミームコイン「YAJUコイン」に目をつけ、活動の拠点を移したのだ。

仙Senshi氏はそこで、開発者不在や運営不全のプロジェクトをコミュニティ有志が引き継ぐ「CTO(Community Take Over)」を宣言し、YAJUコインの運営を主導した。これは暗号資産業界で、放置されたプロジェクトを有志が再建する際の手法として知られる。114514コインに見切りをつけた投資家たちを引き連れ、YAJUコインへの乗り換えを呼びかけた。「本物のカルト(熱狂的コミュニティ)はこちらにある」として、組織的なマーケティングを展開している。

YAJUコインの本格的なマーケティングが開始されると市場は即座に反応した。新体制への移行を機に価格は10,000%超の上昇を見せ、時価総額は一時2,000万ドル(約31億円)に達するなど急騰。市場には「元祖(114514コイン)」と「CTO勢力(YAJUコイン)」という二つの「野獣」が並立する異例の事態が続いている。

今回の分裂劇は、ミームコインが持つ熱狂と危うさを象徴する事例となった。「エンタメとして楽しむ」か「コミュニティ主導で価値を高める」か──二つの理念が激突する中、投資家には冷静な判断が求められる局面と言えるだろう。

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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=157.4円)

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