米国の航空会社が3月にジェット燃料へ投じた額は50億6000万ドルとなり、前月比で56%増加。米国、イスラエル、イラン間の戦争が世界の原油供給に影響を与えたことが背景。
コベイシ・レターは、燃料コストが前月から18億3000万ドル、前年比で11億6000万ドル増加したと指摘。1ガロン当たり価格は3.13ドルとなり、2月比で約31%上昇。
ホルムズ海峡の封鎖は重要な石油輸送ルートを断ち、ジェット燃料価格を押し上げた。国際航空運送協会(IATA)によれば、ジェット燃料は航空会社の総運航コストの25~30%を占める。
収益性が圧迫される中、大手航空各社は運賃や手荷物料金の引き上げ、路線削減、コスト削減で対応。ドイツのフラッグキャリアであるルフトハンザは、10月までに短距離便を2万本削減する計画。
デルタ航空も発表しており、5月19日から350マイル未満の便で機内の飲食提供を取りやめる。業界全体でコスト抑制の動きが鮮明。
最新ニュースをXでチェック
一方、ユナイテッド航空とアメリカン航空は、2026年の業績見通しを下方修正。
スピリット航空は2026年5月2日未明、全便の運航を停止し、30年以上続いた事業に終止符を打った。同社は声明で、原油価格の急騰や事業環境の悪化が経営見通しに深刻な影響を及ぼしたと説明した。
ホルムズ海峡の封鎖が続く中、4月の燃料コスト高は予想通りの展開。緊張が緩和しない限り、米国の航空各社への圧力も今後続く見通し。
YouTubeチャンネルに登録し、リーダーや記者による専門インサイトを視聴

