この記事の要点
プライバシー重視のブロックチェーンであるミッドナイト(Midnight/NIGHT)のメインネットが、2026年3月にローンチされることが明らかになりました。この発表は、香港で開催された大規模カンファレンス「Consensus Hong Kong 2026」のAuros Stageにおいて、カルダノ(Cardano/ADA)の創設者であるチャールズ・ホスキンソン氏によって行われました。
今回のメインネットローンチは、昨年のMidnight Summitで策定されたロードマップにおける「Kūkoluフェーズ」の主要なマイルストーンとなります。このフェーズは、インフラの強化と運用安定性の達成に焦点を当てたものであり、実稼働環境での信頼性を確立するための重要なステップです。
公式発表によると、ミッドナイトは当初、特定のルールに基づいてプロトコルを共同運営する「連合型ノードオペレーター」による管理体制でスタートし、段階的に完全な分散型モデルへと移行していく計画だとされています。
ミッドナイト財団(Midnight Foundation)は、メインネットの初期段階においてネットワークの安全性と信頼性を確保するために、業界をリードする4つの組織と提携しました。これらのパートナーは「連合型ノード」として機能し、規制された環境下でも利用可能なエンタープライズグレードの基盤を提供します。各パートナーはそれぞれ独自の専門知識を持ち寄り、広範なアプリケーションの実用化に向けたユーティリティの構築に貢献します。
特に注目されるのは、大手クラウドプロバイダーである「Google Cloud」との戦略的提携です。この協力関係により、企業レベルの展開に必要な技術的基盤が提供されます。Google Cloudは重要なネットワークインフラを運用するだけでなく、同社のセキュリティ部門であるMandiantによる高度な脅威監視とインシデント対応を提供し、規制産業での採用に必要なセキュリティ保証を実現します。
また、Google Cloudのリチャード・ウィドマン(Richard Widmann)氏によると、スケーラブルなインフラを提供することで、開発者が機密データを公開することなくトランザクションを検証できる革新的なゼロ知識(ZK)フレームワークの実験が可能になるとされています。以下は、今回発表された主要なノードパートナーとその役割の詳細です。
今回の発表の中で特に興味深いのは、AlphaTONを通じたTONエコシステムおよびTelegramユーザー基盤へのアプローチです。AlphaTONの会長であるエンゾ・ヴィラニ(Enzo Villani)氏は、このインフラを「新しいデジタル経済のバックボーン」と位置づけています。
ヴィラニ氏は、「グローバルプラットフォーム上で機密AIを可能にする重要なインフラを構築することで、拡張性の高い収益源を創出している」と述べており、ユーザー情報を収集する中央集権的なモデルから、デジタル主権を求めるユーザー主導のモデルへと移行する市場において、先行者利益を獲得する狙いを示唆しています。これは、Web3(分散型ウェブ)技術が一般ユーザーの日常的なアプリ利用に深く統合される事例として注目されます。
ミッドナイト財団のファハミ・サイエド(Fahmi Syed)会長は、現在の連合型モデルから完全な分散型モデルへの移行について、「思慮深く責任を持って管理される」と強調しています。現在は「Preprodネットワーク」ですでにノードオペレーターが活動していますが、メインネットへの参加は、ライブアプリケーションが繁栄するために不可欠な、安全でエンタープライズグレードの基盤を提供することを目的としています。
今後数週間のうちに、メインネットの準備状況に関するさらなる技術的な更新情報や、追加の詳細情報が公開される予定です。ミッドナイトは、規制への準拠とデータプライバシーの両立を目指す独自の立ち位置により、金融、医療、サプライチェーンなど、機密情報の取り扱いが厳格な業界でのブロックチェーン採用を加速させることが期待されています。
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source:Midnight発表
サムネイル:AIによる生成画像


