トークン化RWAを担保にステーブルコインを調達
オンチェーン金融の拡張、あるいはTradFi(伝統的金融)とDeFi(分散型金融)の融合が加速している──トークン化されたRWA(リアルワールドアセット、現実資産)を担保に、JPYC/USDCなどを借り入れることができるようになる。
DeFi(分散型金融)の固定金利レンディングプロトコルを開発するSecured Financeは2月5日、シンガポールに拠点を置くトークン化RWAプラットフォームのDigiFTとのパートナーシップにより、トークン化RWAをDeFiプロトコル「Secured Finance」へ統合したと発表した。
これにより、スイスの最大手金融グループUBSの資産運用部門UBS Asset Managementが手がけるトークン化MMF「uMINT」をSecured Finance上で担保として活用し、JPYC/USDCなどのステーブルコインを調達する、いわば「オンチェーン資金調達」が可能になるという(実際の展開は、適用法令、各サービスの利用条件および適格性要件に従う)。
Secured Financeは2025年10月、国内初の円建てステーブルコインJPYCの発行開始にあわせて、「WBTC/ETH担保によるJPYC借入」の提供を発表している。
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今回の取り組みは、担保を暗号資産(仮想通貨)からRWAへと拡大する取り組みだ。
〈〈「N.Avenue club」に登壇したSecured Financeの菊池マサカズ氏|撮影:多田圭佑〉
オンチェーン金融の実装を加速
リリースで、同社は今回の取り組みについて、以下、3つのポイントをあげている。
● 機関向けトークン化MMFをDeFi担保として統合:uMINTを担保として差し入れ、ステーブルコインの借入を可能に
● トークン化証券を含むトークン化資産の活用を、本番環境で実装:トークン化資産を「保有・取引」だけでなく「担保・資金調達」に活用
● 拡張可能な設計:対象アセット/借入通貨/利用シーンの拡張を見据え、オンチェーン金融インフラとしての実用性を強化
さらに「トークン化資産の価値を「取引」だけでなく、担保・資金調達という実用面まで拡張することが、オンチェーン金融の実装を前に進める鍵になる」と記している。
Secured FinanceのFounder & CEO、菊池マサカズ氏は「uMINTを担保にしたステーブルコイン借入により、オンチェーン上で24/7の資金調達と流動性管理を可能にし、今後のトークン化金融の発展に貢献したいと考えています」とリリースで述べている。
DigiFTのFounder & CEO、Henry Zhang氏は「uMINTのようなプロダクトを、単に保有するだけでなく、流動性確保や資金手当ての実務フローに活用できるようにすることで、トークン化が“発行”にとどまらず、実際の金融ユースケースへと広がっていくことを示します」と記している。
なお、DigiFTは2025年11月、SBIホールディングスと、日本およびグローバル市場における機関投資家向けオンチェーン・ファイナンス導入の加速を目的に、合弁会社としてSBI Onchainを設立している。
|文:増田隆幸
|画像:リリースより
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