犯罪対策・安全保障向けAIソリューション開発のTRMラボ(TRM Labs)が、シリーズCラウンドで7,000万ドル(約109億円)を調達したと2月4日に発表した。これにより同社の企業評価額は10億ドル(約1,568億円)になったという。
今回の資金調達は、ブロックチェーンキャピタル(Blockchain Capital)が主導したとのこと。また同社は、2018年にTRMラボのプレシードラウンド、2019年のシードラウンドも主導したという。
今回の資金調達には、CMTデジタル(CMT Digital)、ゴールドマンサックス(Goldman Sachs)、ベッセマーベンチャーパートナーズ(Bessemer Venture Partners)、DRWベンチャーキャピタル(DRW Venture Capital)、Yコンビネーター(Y Combinator)、トーマブラボー(Thoma Bravo)、アルムナイベンチャーズ(Alumni Ventures)、シティベンチャーズ(Citi Ventures)、ブレバンハワードデジタル(Brevan Howard Digital)、ギャラクシーベンチャーズ(Galaxy Ventures)が参画したという。
TRMラボは今回調達した資金を、公的機関と民間機関に対して犯罪対策のためのAIソリューションを提供する取り組みに活用する予定とのこと。具体的には、調達資金を3つの重点領域に投じる計画だという。
第1に、AI(人工知能)研究者、データサイエンティスト、エンジニア、金融犯罪・捜査・国家安全保障のドメイン専門家の採用を通じた人材基盤の強化。第2に、アラートの判定処理やリスク曝露の評価などの業務を加速させ、金融犯罪リスクを効率的に管理できるAI対応コンプライアンスソリューションの前進。第3に、オンチェーンとオフチェーンの連携を強化し、不正活動の特定と妨害に向けたAI活用型捜査機能の高度化だという。
TRMラボは、世界の経済活動がオンチェーンへ移行する中で、同社提供のブロックチェーンインテリジェンスプラットフォームが、ランサムウェア集団、テロ資金供与者、国境を越える犯罪ネットワーク、詐欺事業者などの不正主体に対する基盤的な防御レイヤーを提供すると説明した。
TRMラボの顧客には、50カ国以上の主要な法執行機関や国家安全保障機関のほか、サークル(Circle)、コインベース(Coinbase)、クロスリバーバンク(Cross River Bank)、ペイパル(PayPal)、ロビンフッド(Robinhood)、ストライプ(Stripe)、ビザ(Visa)などの民間機関が含まれるという。またTRMラボズによれば、過去5年間の同社の売上成長率は年平均で150%超を記録したとのことだ。
参考:TRMラボ
画像:iStocks/BadBrother


