暗号資産(仮想通貨)運用会社Bitwise(ビットワイズ)の最高投資責任者、マット・ホーガン(Matt Hougan)氏は、暗号資産は2025年1月以降、本格的な冬の時代にあり、冬の始まりではなく終わりに近づいていると2月2日のブログ投稿で述べた。
ビットコイン(BTC)は2025年10月の史上最高値から39%下落、イーサリアム(ETH)は53%下落し、他の多くの暗号資産がさらに深刻な下落を見せている状況は、「強気相場の調整」でも「一時的な下落」でもなく、暗号資産の本格的な冬であると指摘。これは、過剰なレバレッジを効かせた投資の増加や初期投資家による利益確定まで、さまざまな要因によって引き起こされたとしている。
暗号資産の普及や規制整備に関する明るいニュースが相次いで発表されたり、米連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長に指名されたKevin Warsh(ケビン・ウォーシュ)氏がビットコイン支持派であったりしても相場が好転しない理由として、暗号資産が冬の真っ只中にあることを挙げた。冬の時代は興奮で終わるのではなく、売り手が疲弊し尽くすことで終わるとしている。
暗号資産の冬の歴史
暗号資産の冬とは、価格の急落、市場センチメントの崩壊、好材料への無関心を特徴とする長期的な弱気相場を指す。
ビットコインは2017年12月にピークに達して2018年12月に底を打ち、2021年10月に再びピークに達して2022年11月に底を打ったことから、暗号資産の冬は約13カ月続くというのが1つの基準だと説明。
この基準と、ビットコインが2025年10月に史上最高値を更新した事実を踏まえると、冬は2026年11月まで続くという見方もできるが、ホーガン氏は2025年1月に冬がすでに始まっていたと主張した。
ETFやDAT企業からの資金流入
ホーガン氏は、ETF(上場投資信託)やDAT(Digital Asset Treasury、デジタルアセットトレジャリー)企業からの資金流入が、2025年1月に到来した冬を覆い隠していたと分析。
主要銘柄の2025年の価格下落に基づいて3つのグループに分け、ETFとDAT企業の恩恵を受けたグループ1の資産(BTC、ETH、XRP)は10.3~19.9%下落、2025年にETFが承認されたグループ2の資産(SOL、LTC、LINK)は36.9~46.2%下落したと指摘。一方、ETFとDAT企業の恩恵を受けられなかったグループ3の資産(ADA、AVAX、SUI、DOT)は61.9~74.7%下落し、このグループのような特徴を持つ銘柄は、2025年1月に冬を迎えていたと主張した。
そして、冬が約13カ月続くという基準に基づくと、冬が終わりに近づいていると考えられるとしている。
現在の弱気相場では、規制の進展、ウォール街の採用、ステーブルコインやトークン化といった良いニュースが無視されているが、それらが消えることはなく、潜在的なエネルギーとして蓄えられると説明。蓄えられたエネルギーは、市場センチメントが転換した際に急激な回復を促す可能性があると述べた。
|文・編集:廣瀬優香
|画像:Shutterstock
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