ハイパーリキッドのHYPEトークンが20%超の急騰で暗号資産上昇率トップに。HyperCoreチームがHIP-4(アウトカム取引導入提案)への対応を発表したことによる動き。
この進展は、分散型パーペチュアル先物プラットフォームによる戦略的な動きであり、急成長する分野のシェア獲得を狙う動静。
市場データによると、HYPEは過去24時間で22.39%上昇し、市場全体の3.6%上昇を大きく上回った。この結果、CoinGeckoにおける時価総額上位100銘柄の中で最大の上昇率となった。CoinGecko
本稿執筆時点でHYPEは37ドルで取引されており、2025年11月下旬以来の最高値水準となっている。また、取引高は36%超増加し、約10億ドルに達した。
今回の価格上昇は、最新のネットワーク開発を背景とするもの。HyperCoreチームは2月2日にHIP-4への対応を正式表明した。HIP-4はアウトカム取引を導入する新しいタイプの契約であり、完全担保制かつ固定レンジ内で決済する設計となっている。
この仕組みにより、予想市場や上限付きオプション型商品など多様な利用が可能となる。なお、アウトカム取引は予想市場と重なる部分が大きいが、両者は同一ではない。
予想市場はアウトカム取引の一形態であり、参加者が将来のイベントに結びついた契約を取引し、その価格が各アウトカムの暗示確率となる。
アウトカム取引はそれより広い概念で、予想市場だけでなく上限付きオプションや構造化アウトカム契約など、イベント連動型商品全体を含む。要するに、すべての予想市場はアウトカム取引だが、すべてのアウトカム取引が予想市場とは限らない。
従来型デリバティブと異なり、アウトカムベース契約にはレバレッジや清算メカニズムが存在しない。その代わり、非線形なペイオフや日付付き契約が導入されている。同チームによれば、
HIP-4によるアウトカム取引機能は現在テストネットで稼働中。技術的な最終調整が完了次第、客観的な決済元に依拠したカノニカル・マーケットのローンチを予定している。
カノニカル・マーケットは、ハイパーリキッドのネイティブ・ステーブルコインUSDHを利用する。ユーザーからのフィードバックによっては、将来的に承認不要型の市場展開も視野に入るという。
今回の動きは、プラットフォームのHIP-3配備以降の利用増加を受けたもの。外部展開されたマーケットでの取引も拡大し、1月29日にはオープン・インタレスト(建玉)が過去最高となる10億ドル超を記録。本稿執筆時点でもオープン・インタレストは9億2940万ドルに達している。
一方、予想市場セクターは急拡大し、勢いを活かそうと大手企業が続々と参入している。コインベースは、CFTC認可のKalshiと提携し、米国ユーザー向けに予想市場をローンチ。メインストリームでの採用も進む兆しだ。
このセクターへの関心は、各プラットフォームでの取引が活発化するにつれて高まっている。Duneのデータによれば、2026年1月には月間取引高が過去最高の124億ドルに達し、Kalshi、Polymarket、Opinionがけん引役となった。
2月に入ってわずか3日で、既に10億ドルを突破する勢いとなっており、セクターの成長力はさらに際立っている。
総じて、ハイパーリキッドによるHIP-4対応は、従来型パーペチュアル先物を超えた機能拡張となり、アウトカムベース取引商品の需要増加を取り込む布石となる。この枠組みの一応用として予想市場が勢いを増す中、HIP-4の実装が進めばハイパーリキッド・エコシステム全体でさらなる導入拡大も期待される。


