暗号資産取引所のCoinbase(コインベース)は29日、現実世界の出来事を取引できる予測市場サービスを全米50州で開始したと発表した。本サービスは予測市場プラットフォームKalshi(カルシ)との提携により実現し、コインベース・フィナンシャル・マーケッツ(CFM)が全米先物協会(NFA)加盟企業として提供する。
今回の予測市場サービスは、コインベースが2025年12月に発表していたもので、カルシのインフラストラクチャを基盤として構築されている。カルシの企業評価額は約110億ドル(約1兆6,830億円)に達しており、累積取引高は345億ドル(約5兆2,785億円)を記録した。
関連:コインベース、予測市場スタートアップを買収
予測市場は従来のブックメーカーとは異なり、「群衆が価格を決定する」方式を採用する。対象はスポーツ、政治、エンタメ、文化の4カテゴリで、実世界の出来事が発生した場合のみ支払いが行われる。
人気の取引テーマには「トランプ大統領は誰をFRB議長に指名するか」で24時間取引高は約435万ドル(約6億6,700万円)、「2026年1月31日に政府閉鎖は発生するか」が約355万ドル(約5億4,500万円)、スポーツ関連イベントが約347万ドル(約5億3,200万円)などがある。
その他にも「ビットコイン価格は2026年1月30日午後5時(東部標準時)にいくらになるか」、「2026年3月のFRB金利決定」、「ビットコインは150,000ドルにいつ到達するか」など、暗号資産関連の予測市場も取引されている。
CFMは公式発表で、予測市場取引には「重大なリスクが伴い、全額損失の可能性がある」と警告している。取引は適格性を確認した上で行うよう呼びかけており、NFAへの加盟により規制準拠の体制を整えている。
関連:コインベース2026年予測、ステーブルコイン1.2兆ドル市場へ


