Audi Revolut F1 Team(アウディ・レボリュートF1チーム)は1月16日、暗号資産レンディングを手がけるNexo(ネクソ)と複数年の戦略的パートナーシップを締結したと発表した。
ネクソは同チームにとって初の公式デジタル資産パートナーとなり、アウディのF1参戦という世界的な注目の舞台で、暗号資産領域の次世代ツールを展開していく。
今回の提携は、2026年からF1へ本格参戦するアウディにとって新しい時代のチーム作りを象徴する動きだ。同時にネクソにとっても、プレミアム志向のデジタル資産プラットフォームとして存在感をさらに高める転機となる。
アウディ・レボリュートF1チームのチーフ・コマーシャル・オフィサー(CCO)であるStefano Battiston(ステファノ・バティストン)氏は、次のようにコメントした。
「F1参戦に向け、私たちはこの旅に加わるパートナーを非常に慎重に選んでいる。成長局面にある両組織にとって重要なタイミングで、ネクソを公式デジタル資産パートナーとして迎えられることを誇りに思う」
さらに同氏は、この提携を単なるロゴ露出に留めず、ファンや顧客へ具体的価値を届ける枠組みだと位置付け、次のように語った。
「規律と革新をもってスケールし、限定体験から新しいエンゲージメントの形まで、目に見える価値を生み出したい」
「お金では買えない」体験を
ネクソは提携期間を通じて、グローバルにブランド施策を展開する。発表では、いわゆる「お金では買えない体験」や、デジタルファーストの参加型コンテンツを軸に、ファンとネクソ利用者をチームへ近づけるとしている。
具体的には、限定アクセス、共同制作コンテンツ、教育コンテンツ、さらに没入型の次世代ブランド体験などが挙げられた。
ネクソ共同創業者のAntoni Trenchev(アントニ・トレンチェフ)氏は、暗号資産サービスの価値を「スピード」と「主体性」に置く。
「ネクソは、即時性と自律性が求められ、常に稼働し続ける厳しい現実のために構築された。アウディ・レボリュートF1チームが新時代に踏み出すタイミングで提携することは、私たちが未来をどう見ているかを示すメッセージである」
そして、F1に不可欠な精密さをデジタル資産に重ね、「モータースポーツの成功を定義する規律と精度と同じ土台の上で、意味のある実用性とプレミアム体験を世界へ届ける」と述べた。
デジタル資産×F1
アウディ・レボリュートF1チームは、アウディが2026年からF1に参戦するワークス(ファクトリー)チームだ。ドイツで独自のハイブリッド・パワーユニットを開発し、スイス・ヒンヴィルでシャシー設計とレース運営、英国バイセスターで人材とパートナー連携を担う3拠点体制を構築する。
参戦のタイミングは、新レギュレーションで電動比率が約50%へ引き上げられ、100%持続可能燃料が導入される「F1の電動化シフト」と重なる。アウディにとってF1は、単なるレース参戦ではなく「Vorsprung durch Technik(技術による先進)」を示す実験場であり、ブランド全体への波及を狙うハイテク触媒でもある。
暗号資産企業によるスポーツ提携は珍しくないが、今回の特徴は「チームの参戦初年度」「公式デジタル資産パートナー第1号」「プレミアム顧客体験に主軸」という3点にある。
ネクソはAUM(運用資産残高)110億ドル(約1兆7400億円、1ドル=158円換算)超、累計処理額3710億ドル超を誇り、150以上の法域でサービスを提供している。
|文・編集:Shoko Galaviz
|画像:Audi
New Atlas for Digital Assets ──
デジタル資産市場の「地図」と「コンパス」を目指して


