世界最大級の資産運用会社BlackRock(ブラックロック)が提供するトークン化MMF「BUIDL」が、2024年3月のローンチ以降、累計で約1億ドル(約156億円、1ドル=156円換算)の配当を分配した。

同商品のトークン化および移転管理を担うSecuritize(セキュリタイズ)がX(旧Twitter)で明らかにした。

BUIDLは、米国債などの安全資産を裏付けとするトークン化MMFで、主に機関投資家を対象としている。従来のMMFと同様の運用を行いながら、ブロックチェーン上での保有・移転・配当分配を可能とする点が特徴だ。現在、資産運用残高は18億ドル(約2800億円)超となっている。

今回明らかになった配当実績は、トークン化MMFに象徴されるトークン化金融商品が実運用フェーズに入りつつあることを示している。1億ドルという配当規模は、トークン化MMFの実用性を示す指標として市場関係者の注目を集めそうだ。

|文:NADA NEWS編集部
|画像: