カルダノ・エイダ(ADA)の創設者であるチャールズ・ホスキンソン氏は2025年12月26日に、伝統的な金融機関が進めるブロックチェーン技術への取り組みに対して厳しい見解を示しました。
ホスキンソン氏は自身のSNS上で、既存の金融勢力が「Canton」などのネットワークを通じて構築しようとしている仕組みは、カルダノのサイドチェーンである「Midnight」や「XRP」がすでに実現しているものの模倣に過ぎないと指摘しています。
同氏は、大手金融機関はWeb3(分散型Web)の本質を理解しておらず、自分たちが構築しようとしている規模を遥かに凌駕するものが、すでに世界で稼働しているという事実に警鐘を鳴らしました。
ホスキンソン氏が言及した「Midnight」は、データ保護に特化したプライバシー重視の第4世代ブロックチェーンであり、ゼロ知識証明(ZKP)を活用することで、ユーザーのプライバシーを守りつつ規制遵守を可能にする設計となっています。
一方、XRPは長年にわたって国際送金の効率化を目指して金融機関との連携を深めてきました。ホスキンソン氏は、これらの強力な既存ソリューションに対して、今さら伝統的な金融機関が独自の閉鎖的なネットワークを構築することに疑問を呈しています。
今回の発言の矛先となった「Canton Network」は、大手金融機関やテクノロジー企業が参加する、相互運用可能なブロックチェーンネットワークです。しかし、ホスキンソン氏の目には、それが真の意味での分散化やWeb3の理念からかけ離れた旧態依然としたアプローチに見えているようです。
MidnightとXRPが提供する核心的な機能としては以下のようなものが挙げられます。
ホスキンソン氏の批判の核心は、伝統的な金融機関が「管理可能な範囲内での技術利用」に終始しており、Web3の真髄である「データの自己主権」や「完全な分散化」を軽視している点にあります。
金融大手が主導するプライベートまたは許可型のチェーンは、利便性を追求する一方で、中央集権的なリスクを排除しきれないという側面があります。これに対し、カルダノやRipple社が目指す方向性は、透明性と公共性を担保したインフラの構築です。
今後、金融業界がどのようにブロックチェーン技術を取り入れていくのか、あるいは既存の分散型ソリューションに屈服する形になるのかが注目されます。ホスキンソン氏の自信に満ちた発言は、カルダノの技術スタック、そして長年業界を牽引してきたXRPの堅牢性を改めて強調するものとなりました。
仮想通貨市場では、Midnightのような「プライバシー保護と透明性の両立」を掲げるプロジェクトが、次世代の金融インフラとして台頭することが期待されています。伝統的金融機関がこの変化に真の意味で適応できるのか、それともホスキンソン氏が指摘するように「学習しない」まま取り残されるのか、業界の動向から目が離せません。
>>最新の仮想通貨ニュースはこちら
XRP・Midnight関連の注目記事
XRPLレンディング導入提案が話題に「XRPは今売るべきでない」アナリストが提唱
Midnightの$NIGHTトークン、受取手続きがより簡単に|Yoroi Walletがアップデート報告
XRPにステーキングとDeFi保険機能を提供「Firelight Protocol」正式ローンチ
source:Charles Hoskinson氏のX投稿
サムネイル:Shutterstockのライセンス許諾により使用


