イーサリアム(ETH)価格は週半ば、2,330ドル近辺で推移している。売り圧力は急速に弱まり、8時間足でリバーサル構造があと1本で反発を示唆する可能性がある。
今回の動きは、典型的な底打ちパターン、モメンタムの減衰を示すシグナル、取引所への流入枚数が85%減少した点が重なる。ETHが本当に反発できるかは、1本のローソク足が下値を維持できるかどうかが焦点。
8時間足のチャートでは、ETHが4月中旬から逆三尊パターンを描いている。これは安値(左肩)、さらに下の安値(頭)、そしてより高い安値(右肩)を形成。右肩の形がまもなく確定しそうな状況。
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その値動きの背景には、隠れた強気のダイバージェンスが進行中。ETH価格は4月中旬から5月初旬にかけて高値安を更新する一方で、モメンタム指標であるRSI(相対力指数)は安値を更新しそうな状況。同型のダイバージェンスはしばしば売り圧力の限界を示し、新たな下落局面の始まりを示すものではない。
判断は二択。次のローソク足が現在の右肩安値(2,309ドル)を維持できれば、ダイバージェンスが確定し、パターンは維持される。もし売り勢が下抜けさせると、構造とダイバージェンスの両方が同時に崩れる。
ただし、この構造が9%の上昇目標に値するかはオンチェーンフローの裏付けが必要。
Glassnodeのデータによれば、取引所ネットポジション変化(取引所への資金流入出を測る指標)は今週、急激に沈静化した。5月3日の流入は7万8,930ETHでピークに達し、新規流入が売り圧力増加を示唆した。5月6日には1万1,504ETHまで減少し、85%の減少となった。
この大幅減は、右肩付近でETHを手放していた勢力の供給が枯渇しつつあることを示唆。
2つめのオンチェーン指標もこれを裏付ける。GlassnodeのHODLウェーブ(保有期間別の供給割合)によれば、6カ月〜12カ月保有者の割合は4月22日時点で18.12%だったが、5月6日には21.49%まで上昇した。
このデータは、価格が低迷する中でもミッドターム保有者が積極的に買い増していることを示している。この層はしばしばサイクル底付近で再び動き出す傾向。
いずれのフローもチャートパターンと同じ方向を示している。今週、買い手がこの背景を具体的な値動きに転換できるかどうかは価格チャート次第となる。
パターン、ダイバージェンス、オンチェーンフローが一致し、焦点は8時間足の価格帯に移る。現在の右肩の下値は2,309ドルで、フィボナッチの0点としてマーク。
最初の壁は2,358ドル。ETHはこの後2,388ドル(0.382フィボ)、2,412ドル(0.5フィボ)も取り戻す必要がある。0.5レベルは5月6日に一時的に上値を抑えた。
ネックラインは2,423ドルで、0.5と0.618フィボ(2,436ドル)の間に並ぶ。この帯域を明確に突破すればパターンが発動。値幅はネックラインからおよそ9%の上昇で、これは1.618フィボナッチ・エクステンションの2,642ドルに一致する。
下値への流れも明確だ。2,358ドルを回復できず、さらに2,309ドルを割り込めば、右肩の形が否定される。さらにその下、2,218ドルがヘッド部分の安値であり、ここを割ると全体のパターンが解消される。
隠れた強気なダイバージェンスと取引所への流入減は、どちらも反発を示唆するが、いずれも確定した終値の代わりにはならない。イーサリアムが2,309ドルを上回って推移した場合、2,642ドルへの約9%の価格反発と、2,218ドルの無効化ラインへの下落とを分ける分岐となる。


