米国株式市場全体で個人投資家の不安感が過去20年以上ぶりの水準に達した。ROBOプット/コールレシオは少なくとも過去20年で初めて1.0に上昇した。
この数値は、2008年の金融危機の際のピーク0.91や2020年のパンデミック暴落時の0.95を上回る。レシオは12月以降で2倍となり、2022年のベアマーケット開始以来で最も急激な上昇幅となった。
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市場のセンチメントは、CNNのFear & Greed指数にも表れており、同指数は23まで低下し、極度の恐怖圏に迫っている。
この急騰は、米国主要株価指数全体で空売り比率が大幅に上昇する中で起きている。Global Markets Investorのデータによれば、S&P500の中央値における空売り比率はいまや約3.7%と、過去11年で最高水準となった。
ナスダック100は空売り比率がおよそ2.7%となり、過去6年で最高水準。ラッセル2000は約5.0%となり、過去15年で最高水準を記録している。
この3指数すべてで、これほど高い空売りポジションが同時に観測されたのは、2010~2011年の欧州債務危機時以来である。この収束は、弱気の信念が特定のセクターや時価総額区分を超えて広がっていることを示唆する。
BeInCryptoは最近、ヘッジファンドが世界の株式に対し過去13年で最も積極的に空売りを仕掛けていることを報じた。空売り取引が買いを7.6対1の割合で上回る状況となっている。
個人投資家の極端な恐怖、Fear & Greed指数の極端な数値、機関投資家の高い空売りポジションが同時に重なり、非対称性が際立つ。小規模な好材料でも複数指数でショートカバーを誘発し、急速かつ混乱を伴う上昇を招く可能性がある。
逆張りの根拠は強まりつつあるが、きっかけとなる材料が必要。センチメントだけでは相場は好転しない。現在の恐怖が、本質的な悪化を反映しているのか、それとも恐怖心理のピークによる過剰反応なのかが重要となる。
米国とイランの緊張激化が解消されれば、マクロなショックが状況を一変させる可能性はある。しかし沈静化の兆候が見られない中、市場は恐怖のピークと転換点候補の間で様子見が続いている。
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